御船の滝 2007.07.28.土 地図

奈良交通・吉野営業所フリーハイク

久しぶりの奈良交通・吉野営業所主催のフリーハイク!
いつもは健脚向のコースが多いのだが今日は一般7km3時間となっている。
初めてのコースだが、ニャアが行かねば誰が行く?・・と勢い込んで出発!
近鉄電車・吉野線・大和上市駅9:00〜9:30集合!

8:50に到着。もう受付の用意ができている。
何だかメチャ人が多いなあ〜たいがいは時間いっぱいになって来るのに・・と思えば・・大台ヶ原へのハイクの人達が多いようだ。大台ヶ原行きの乗り場の横で受付をしている。大台ヶ原へ行く人達が「何だ?何だ?」と係の人に聞いている。
もし・・ニャアが、その人だったら急遽変更してフリーハイクに参加するけどなあ!だって大台ヶ原はいつでも行けるけど、こっちはツアーもないし、それほど知られていない。チャンスだと思うけど・・なかなか切り替えができないようだ。

いつもの顔ぶれだぁ〜!嬉しいなあ!あれ?助役さんがいない。きっと出勤日なんだろうな〜。
挨拶を交わしてバス代2400円ほどを払う

小型バスで行くので、満席になったら出発する。ニャアは32番目で二号車になった。
今日は補助席も使った。ニャアの横の補助席に座った年配の男性が(・・年配ばかりなので以後、年配とは書かない。察して下さい・・)
「あれ?なんか傾いてる」・・後ろの補助席には奥さんが座っていて
「なんかおかしいよ〜傾いてる〜」


・・一緒に乗った係の方(山好きのOBだそうだ)は気が付かないまま出発した。

途中「杉の湯」にトイレ休憩に立ち寄った時、そのご夫婦が訴えていた。
後続のバスに空席があるかどうか連絡をとるという。


さてさて・・全員戻ってきて出発時間。係の方が、立って待っていたそのご夫婦に
「個人の車を出したから移って下さい。スミマセンでしたねえ」と、伝えた。
ご夫婦は喜んで移動・・すると・・バスの運転手さんがおもむろに・・

「座席は替えたのに〜」
「え?替えた?どこに替わりの座席があったんや〜?」
「隣に停まってた路線バスのですよ〜」
「え〜?そんなんしたら向こうが困るんとちゃうか〜?」
「お客さん少ないし、ちゃんと運転手に言いましたよ〜黙って替えたんとちゃいますよ〜」


早く言えばいいのにね〜(^▽^)〜

到着までの間、これから行く場所がどのへんかを地図で示してくれた。もう顔見知りなのでニャアを見ながら「薊岳の近くですよ〜」と、教えてくれた。へえ〜!家に帰って探そうっと!

「今日は奈良交通・吉野営業所始まって以来の楽ちんコースですよ〜」
え〜?そうなの〜?ちょっと不満足〜・・
10:32 井氷鹿(いひか)の里到着!バンガローがいくつか並んでいる!

ここで後続のバスを待つ。トイレもあるので助かる。
水が素晴らしくキレイだ!・・興奮してシッポが出そうになる!
少し上で何かの養殖をしているようだ。
10:38 スタート!!・・今日は暫くは林道を歩かないといけないと言う・・

昨日、ぐっちぃさんを誘ったのですがすでに予定が入ってて、フラレてしまった・・ここから炎天下の中を急な登りが続いたので・・よかった・・一人で来てて・・こんなんうんざりするもんなあ・・と・・思ってしまった・・
みんな暑さに
ヘロヘロ・・
こんなハズじゃあ・・
10:58 岩戸の滝 はあ〜やっと滝にありついたっ!!

ここは滝壺の側には行けないので林道の暑さがそのまま照りつけている

写真をクリックするとでっかくなる

11:06 井氷鹿の井戸の標識 

ここに所長さんが立っていた。勝手に登っていかないように見張っているのだ。

「あとで上から行きますから登らないように!」・・ご苦労様です!
11:27 林道は確かにキツイが、周辺の岩肌が見事!そびえ立つ岸壁に感動!

・・でも・・暑い・・ニャアは病み上がりなので余計にこたえる・・
11:28 林道は更に続くが・・林道左に御船の滝への標識が!!

ここは登るんだろうなあ・・と・・山道へ入っていく・・また戻ってきて林道を歩くんだろうなあ・・
なにしろ始まって以来の楽ちんコースだそうだから・・ぐっちぃさん、来なくて良かったよ〜

後ろを振り返る・・山が深いっ!!

11:29 突然の山道!しかも狭いっ!!
滝へ130mとあったなあ〜

御船の滝・
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11:33 御船の滝

あまり期待していなかったのだが・・御船の滝は素晴らしかった!思った以上に高さもあり、水量も豊富で飛沫がメガネを曇らせる。木々の間から差し込む光が緑の葉を鮮やかに照らし出し、光の当たらない葉の濃緑と相まって素晴らしい色彩をかもし出している!そこへ水しぶきの飛沫が宿り・・ああ・・もう・・神々しい!!

口々に・・「神々しいなあ・・」と・・立ちすくんでしまい、後ろから来る人が困るほど・・


春夏秋季は霊薬草水のしぶきに
十三尊仏の姿と十六善神が現われ人の心を清め、
励ましと勇気を与え授ける滝となり、冬季は見事に凍結して文殊菩薩を現し、
多くの人々に知恵を授け賜う御滝という。
またこの巌上には井光の守護神、天の羽 羽矢納めの神、
王塔奥の院神社が鎮座している。  
 [川上村説明看板、観光資料より]


撮影のために来ている方が三人ほど、三脚を備え付けて光を待っている。
滝壺が目の前にあるので近寄ってみたり離れてみたり・・もうここから動きたくない〜〜!
展望台からの景色よりも滝を下から見上げる方がええなあ〜・・

そうはいってもイベントで来ている・・10分ほどのんびりしてから先へ進む。ニャアはまた引き返すのかと思ったら。この薄暗い山道を更に進むらしい。
12:02 難所!

ここには、木の「はしご橋」がたくさんある。木をまっぷたつに切って丸い方を上に向けて(平たい方を下に向けて)少し間隔の開いた橋。このように手すりがあるのは珍しい。ほとんど全部手すりはない。苔むしている・・怖いぃぃぃ〜〜!・・今日は一般向って出てたよね・・これさあ〜一般じゃあないと思うなあ・・

道は狭く、あまり人が通った気配はない・・家に帰ってから台高山脈の地図を見て分かったのだが・・ここって地図にないコースだったみたい・・だろうなあ・・けもの道みたいだもん・・
12:10 古拝殿

この御舟山は信仰の山。奥の宮もある。
「背後の聖なる御舟山に入るための儀式が行われた建物跡」と標識に書かれてある。

ここでお昼休憩だ。のんびりと滝を眺めている方々を待つのと兼ねて、広さもあるし、丁度良い場所だ。
座れるところを探したが、どこも腐葉土のようなフカフカの絨毯のようだ。ニャアはピクニックシートを持たないので、それではオシリが湿ってしまいそうだ。この標識の下が縁側風になっているので、占領する。

すると、今、到着した女性が一人、少し考える風をしたので「あ!どうぞどうぞ!隣あいてますから」と声をかける。こういうのはタイミングだな〜タイミングがずれたらお互い声がかけられなくなる。

話をしてると、6月4日の稲村ケ岳に参加されたそうだ
「こういうイベントは初めてだったけど、参加してみて、急がせたりしないし、家庭的な雰囲気だから、今日もきてみたんですよ」・・そうですよね〜!そうなんですよ〜!

私はパイナップルを凍らせていて、その方はトマトを湯むきしてから凍らせていて・・お互い進め合ったのだが・・「稲村の時も持っていってて、皆さんも美味しいって喜んで下さって・・」・・と・・「え?・・もしかして・・三人ほどで花の名前なんかを言って・・」
驚いたことに、その場面をニャアは見ていた。すすめてもいただいたのではなかったかな〜?確か「ありがとうございます。でもトマトは苦手なので・・」と断ったと思うが・・

でも今日は頂いた。目の前で見ると実に美味しそうなのだ!・・旨かった!・・いくつも頂いた!後口が良くてサッパリして山で頂くのに丁度いい味だった!


いつも頭にタオルを巻いて奈良交通の黄色い帽子を被っている方が、食事を終えてやってきてくれた。
★先日の釈迦ヶ岳は素晴らしい快晴で、あんなに空が澄んでいるのは初めてだった
★フリーハイクだけではなくてバスハイクも引率している
★サンギリ峠は絶景!

などなど・・たくさん教えてくれた。トマトの方は帰ったら釈迦ヶ岳も西大台〜小処温泉も申しこむと、わくわくしながらおっしゃった・・(これは満員でダメだったそうだ。残念!)

気が付くと先頭はもう出発していた・・およよ・・

12:50 さて・・出発するか・・

ここから先も、こんな橋がいくつもある。勿論下は崖だ。落ちたら・・ちょっとケガをするなあ・・はい上がるのも大変そうだなあ・・
これはいいけど・・中には動く橋もあって・・それはさすがに驚いたし怖かったなあ!
13:10 井氷鹿の井戸・・・別に井戸があるわけではない。
石には「神武天皇御旧跡井光蹟」と刻まれてある。

「井光川」沿いの道から北側へ150m上がると、皇祖(神武天皇)巡幸の聖蹟「井氷鹿の井戸」があり薄暗い杉木立の中の窪地が「井光(いひか)神社」に祀られている井氷鹿(いひか)が姿を現した所で、窪地の前に石碑が建っています。なお、井氷鹿は、神武天皇を案内して、土地神谷(とちかみだに)を過ぎて休石(やすみいし)に腰をかけた後、御船山(みふねやま)の尾根にある拝殿で波々迦(ははか)の木を燃やし鹿の骨をもって卦(け)を立てて占い、御船の滝巖上に宮柱を立て天乃羽羽矢(あまのははや、天から授かった矢)を納め、進軍の勝利を祈願しましたが、今でも8月24日天の羽羽矢納めの儀式があります。(頂いた資料より)






いつもお世話になる奈良交通の方。左の方は山好きのOBだと行っておられました。

歴史のグループに属しているという参加者が、さっきの井氷鹿の井戸にやってきたという。その時はタブだらけで道もよく分からず大変だったといってる。
「今日、ビックリしました。相当整備されたんですね!」
「そうですね〜大変でしたわ〜」
「バス代しか取らないでもうけが出るんですか?」
「いえいえ!とんでもない!赤字ですわ〜。でも奈良交通が始めからやってることやからワシらも頑張らんと〜運転手にも道を覚えるために研修させなアカンし。昔は地元の者ばかりやったから道も知っとったけど今は遠くから来てる者も多いから」

だろうなあ・・標識も新しい物がいくつかあったし・・大変だなあ・・
13:28 この橋もギシギシやったなあ・・


13:52 井光(いかり)の集落→

こういう集落だよ〜〜!向こうの高い山はなんていう山だろう?ニャアはこういう迫ってくる山を眺めるのっ大好き!!見下ろす景色と見上げる景色が同時に眺められる、こういう景色は興奮する!!なんて贅沢な景色なんだろう!

先頭集団はゴールし、バスが満員になり次第、順次出発する・・ので!・・急がなくてもいいのら!ゆっくりのんびり景色を楽しむ。
13:57 井光(いかり)神社

祭神は、国津神の井氷鹿(古事記では井光)で、彼は神武天皇が八咫烏の案内で熊野から大台山を通って、この辺りへ来た時、「古皇(ふるつこ)」「血ノ池」「布穴(ぬのあな)」等と呼ばれる光り輝く奧ノ宮の井戸の様な大きな窪みから出現した尾のある神です。

色々まとめてあるブログを見つけました
ここでもまたゆっくりと・・社務所のような建物の縁側に腰掛けてくつろぐ・・いいのか?・・いくらなんでも今日はくつろぎすぎるような・・

14:20 井氷鹿の里まで下りてきた・・ゴ〜ル!!

ゴールで更にのんびりし・・ん?・・奈良交通の方が何か見てる・・わ!蛇だ!しかもしかも毒蛇!わ〜〜!

「はみやな〜。ここらでは、はみって言うんや〜」
岡山でも「はみ」って言うけど見たことがなかったので「これがそうかあ!」と感激!
「ここらは多いんや〜」
「え〜?じゃあ一人では怖いなあ・・」

・・う〜ん・・以前裏山で見たのと似てるわ〜じゃああれも「はみ」かあ〜誰かが「ヤマカガシ」っていうとったけど・・同じなんかなあ・・

え・・それでは・・へびちゃんの写真を・・でも嫌いな方が多いので・・クリックさえしなければお目に掛かるような事にはなりません。心臓の弱い方・パニックになりやすい方は、絶対にクリックしないで下さい!!当方、責任はとりません!!


・・と・・いう事で・・(どういうこっちゃ?)・・大満足のフリーハイクは終わり、夕食の準備に急いで帰るのでした・・


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